成功したいなら「本物のギバー」になれ！——『GIVE & TAKE』から学ぶ、与える力の本質
皆さん、こんにちは。ミライジンです。
突然ですが、皆さんは自分のことを「ケチ」だと思いますか？ それとも「太っ腹」でしょうか？
「お金持ちなのにケチな経営者を見るとムカつく！」という人もいますが、いざ自分のこととなると意外とシビアになってしまうものですよね。よくあるのが、「今は裕福じゃないから、豊かになったら与えるよ！」という考え。でも、実はこの考え方のままだと、いくらお金を手にしても「与える人」にはなれません。
今日は、アダム・グラント氏の著書 『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』 をテーマに、「本物のギバーとは何か？」を考察していきます。
与える人が成功する？ でも、最下位のギバーもいる！？
本書では、人間の行動パターンを3つに分類しています。必ずしもこの分類に該当する訳ではありませんがよくよく観察してみると大抵この３つに当てはまります。
ギバー（Giver）：見返りを求めず、惜しみなく与える人
テイカー（Taker）：自分の利益を最優先し、もらうことばかり考える人
マッチャー（Matcher）：与えた分だけ受け取ろうとするバランス型
一般的に、「ギバーこそ成功する！」と言われますが、実は 最も成功するのもギバーなら、最も損をするのもギバー なのです。
なぜか？
それは「与え方」に違いがあるから。
成功するギバーは 「自分のリソースを上手に使い、戦略的に与える」 のに対し、最下位のギバーは 「誰にでも無制限に与えすぎ、テイカーに食い物にされる」 傾向があります。
つまり、「与えれば成功する」と単純に考えてしまうと、むしろ損をしてしまう可能性が高いのです。
「損して得取れ」を間違えていませんか？
よく「損して得取れ」という言葉がありますが、この言葉を 「とにかく損すればいい」と解釈してしまうと危険 です。
成功するギバーは、ただ闇雲に与えるのではなく、
✅ 相手を見極める（テイカーには無制限に与えない）
✅ 自分のリソースを適切に管理する（与えすぎて疲弊しない）
✅ 長期的な関係を重視する（信頼を積み重ねる）
といった 「戦略的なギブ」 をしています。
「ギブしたのに裏切られた…」なんて経験がある人は、もしかすると 「本物のギバー」ではなく、「損するギバー」 になってしまっていたのかもしれません。
「WIN-WIN」という言葉に違和感を感じる理由
「ウィンウィン（WIN-WIN）」という言葉、聞いたことありますよね？
実は私、この言葉が昔から苦手でした。何となく、表面的で計算高い響きがあるからです。
「WIN-WIN」の本質は「お互いにメリットがある関係を築こう」というものですが、実際には「WIN-WINを装って、実はどちらかが一方的に得をしている」というケースも多いのが現実です。
本当に価値ある関係を築くためには、単なる「WIN-WIN」ではなく、「本物の信頼関係」 を意識することが重要です。
本物のギバーになるために
では、「成功するギバー」になるにはどうすればいいのでしょうか？
① 自分を満たしてから与える
「まずは他人のために！」と思うと素晴らしいですが、自分が疲弊してしまっては長続きしません。まずは自分の心と生活に余裕を持つこと も大切です。
② 相手を選ぶ
ギバーはつい「誰にでも優しくしよう」と考えがちですが、テイカー（奪うだけの人）には注意 が必要です。適切な距離感を持ちましょう。
③ 長期的な視点を持つ
短期的な見返りを求めず、信頼を積み重ねることを意識 しましょう。結果として、それが大きな成功につながります。
まとめ：「本物のギバー」は賢く与える
「与える人こそ成功する」と聞くと、単純に「とにかく与えればいい」と思いがちですが、それだけではダメ。
✔ 損するギバーにならないために、戦略的に与える
✔ まずは自分を満たし、余裕を持つ
✔ 相手を見極め、長期的な信頼を築く
こうした考えを持つことで、「本物のギバー」 になれるのではないでしょうか？
今日からできる小さな「ギブ」、ぜひ意識してみてください！皆さんこんにちは、ミライジンです。
皆さんは自分の事をケチだと思いますか？それとも太っ腹だと思いますか？お金持ちでケチな経営者をみると無性にムカつく！でも、意外と自分のこととなると尻すぼみなんて人が多いです。
いや、私はまだ裕福ではないし裕福な生活になったら与えますよ！という人はそのままケチなままだと思います。
本書では成功したいなら本物のギバーになれ！と説いています。でも与えるのって損した気分になるし、損して得獲れって諺を間違って解釈している人も多いのではと思います。
そもそもお金を生かす力不足や価値観がまるでなってない人は一時的に一気に散財して”元の木阿弥”という方も潜在的にいらっしゃるかと思います。
ただ与える人を”ギバーGiver”ただ得ようとする人を＂テイカ―Taker”バランスをとる人を”マッチャ―”というそうです。
本日は「ギブ＆テイク与える人こそ成功する時代」著者：アダム・グラント氏の考察をテーマに進めていきたいと思います。
自分が凄く嫌いな言葉に「”ウィンウィン”WINWIN」があります。初めて聞いた時は何故か背中に虫唾が走りました。何だよ！ウィンウィンって、響きからしてヤダ。
著者は世界中の様々な成功者を分析して圧倒的成功者をギバーとするが、実は最下位のギバーなのだと説きます。要は与え方によりテイカーの食いものにされて食い荒らされて終わるひとだそうですが、では本物のギバーとは一体何か？
その辺りを未来創造塾的に紐解いていきますので宜しくお願い致します。
日本は戦後以降も昔も今も基本的にギバーだった
日本はかつて世界第二位の経済大国だったのをご存知だろうか？今の若い世代には想像も付かないでしょうがとにかく国民皆んなが金持ちでした。タクシーの運転手ですら億クションをバンバン購入したり無茶苦茶豊かな時代でした。
ODA（政府開発援助）：世界トップクラスの支援額
ODA（Official Development Assistance）とは、発展途上国の経済・社会発展を支援するための政府資金のことです。
✅ 日本のODA総額（過去50年間）
- 約3400億ドル（約50兆円）を超える支援を実施。（2023年時点）
- 世界でもトップクラスの援助国として、経済成長を支え続けてきた。
- 戦後の復興を果たした日本が、今度は他国を助ける立場になった。
✅ 具体例
- インドの地下鉄建設 → 日本のODA資金でデリー・メトロが整備され、交通渋滞が改善。
- アフリカの病院建設 → 医療支援のため、設備や技術指導を提供。
- 東南アジアのインフラ支援 → ベトナム、フィリピンなどで道路・鉄道を整備。
💡 日本のODAは、単なる金銭的支援ではなく、技術協力や人材育成を含む「未来への投資」という点でギバー的。
IMF（国際通貨基金）への最大級の資金拠出
国際金融市場の安定化のために、日本はIMF（国際通貨基金）へ大規模な資金拠出を行っています。
✅ 日本はIMFの主要出資国
- IMFの資金の約6%を日本が拠出（アメリカに次ぐ世界2位）。
- 世界金融危機（2008年）の際、IMFに1000億ドル（約15兆円）を拠出し、各国の経済安定に貢献。
💡 リーマンショック後の世界経済危機では、日本が先進国の中でいち早く資金を提供し、他国を助けた。これは典型的なギバーの行動。
戦後賠償と経済支援：かつての敵国にも惜しみない貢献
第二次世界大戦後、日本は戦争の影響を受けた国々に多額の戦後賠償や経済支援を行いました。
✅ 支援を受けた国々
- フィリピン → 5億5000万ドル（約8000億円）を提供。
- インドネシア → 2億ドル（約3000億円）の戦後賠償。
- ビルマ（現ミャンマー） → 2億ドルの補償と技術協力。
💡 過去の戦争で対立した国々に対しても、経済的な支援を行い、関係修復に努めた。これはまさにギバー的な精神。
日本人が海外に誇れる人間性として、他者を思いやる”心”お互い貧しくても声かけあって協力を惜しまない精神などを鑑みると我々はつくづくギバーなんだなと思えます。
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徹底的なケチであるテイカーとは？
世の中には圧倒的なお金持ちではあるが致命的なケチがいます。経済的な余裕があり生活に困ることは絶対にないにも関わらず、人には一切施し（ご馳走）をしない金持ちも沢山みてきました。このタイプのテイカーは「金持ちの癖」に”ケチ”という不名誉な称号を与えられます。
”徹底的なケチ”＝圧倒的なテイカーはある程度観察すると直ぐに見分けが付きます。一度手に入れたものは絶対に手放さない習性があり、人間的にも魅力に欠けます。
もし仮に意図的に人に与えた場合でも損をしたと後悔することがあり、自分では絶対に損をしたくないと意識して生きているかのようです。
平たく言うと嫌われ者です。
講演中の著者
ギバーになる難しさ
こうして比較するとギバーとテイカーの違いは明確ですが、実際にギバーになるのは簡単ではありません。与えることを優先して行動するとなると、自分が損をするという意識が心にブレーキをかけます。
やっぱり損したくないですよね！与えたら見返りを求めてしまうし、騙されたら悔しいです。
本物のギバーになるためには？
本物のギバーになるには、心の豊かさや人間的な器の大きさが必要です。自分が損をしても気にせず、他人のために尽くせる精神が大切です。それには以下のポイントを心がけてみましょう：
心の豊かさを育てる：
ポジティブな気持ちを持ち、日常の小さなことにも感謝しましょう。
人間的な器の大きさを目指す：
自己の利益を考えつつも、他人の幸福を優先できるように心がけます。
損得を超える行動：
自分が損をすることを恐れずに、他人に与えることを喜びとする姿勢を持つことが重要です。
なぜギバーは成功するのか？
ギバーは一見、損をすることが多いように見えますが、長期的には人間関係や信頼を築き、最も成功する傾向があります。真のギバーは、その心の豊かさと器の大きさが周囲に伝わり、多くの支持を得るのです。
正真正銘本物のギバーとは
本書ではギバーも二つのタイプに分かれるといいます。何でもかんでも与えるだけのお人よしはテイカーの餌食になり食い物にされて終わる。本物のギバーは自己の利益を考えつつも相手の利益を優先させるハイブリッドタイプだった。
ギブ＆テイクを読んで非常び参考になったことは、闇雲に与え続ける人が本物のギバーだと勘違いをしていました。そうではなく、しっかりと自分の利益を確保した上でのギバーなんです。でもギブ＆テイクとも全く違うという点が皆さん理解し難いと思います。
更に本物のギバーとは腹の底から本心で人の為に尽くしたい、良くしたいという思いがあるかどうかなんです。
これを別の表現で言い換えると”器が大きい人”ということになります。
仮にテイカーを見破れず大損したとしても臍を曲げずギバーとして相手に与えられる人。これが本物のギバーです。あなたの周りに該当する方いらっしゃいますか？
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ギバーとテイカーの見分け方
ある角度から見ると、お金持ちを自慢する人と器の大きな人との見分けが難しい場合があります。なぜなら、本物のギバーのフリをするギバーも存在するからです。
中には詐欺師のギバーも僅かながら含まれています。自分は与える人として振舞っていても、途中からテイカーに切り替わる人がいるため、見分けるのは厄介です。
見分ける力を養う
相手の本質を見抜くには、ある程度の見分ける力が必要です。「今日から私はギバーに転向します」と宣言して成功の道を歩むという戦略は、そう簡単には成功しません。
ギバーの魂器の大きな人物へ最短で到達する道
そもそも成功までの道のりが時間を要するギバーの人生。その外側だけを見てマネてもギバーにはなれません。モノマネはあくまでも偽物です。本物のギバーに成りたければ器を大きくしなさい。
確かに、「器が大きいギバー」の特徴として挙げられている要素は、理想的で幸福感に満ちたものですね。でも、実際に「どうすればそうなれるのか？」となると、一気に難しく感じる人も多いでしょう。
では、具体的にどうすれば「器が大きいギバー」になれるのか？ いくつかのアプローチを考えてみます。
- まずは「自己満足ギバー」になってみる
いきなり「器が大きいギバー」を目指すのはハードルが高いので、「自分が気持ちよくなれるギブ」 から始めるのがいいかもしれません。
誰かに親切をする → 相手が喜ぶ → 自分も嬉しくなる
まずは小さな「ありがとう」を集める
無理に見返りを求めず、「自己満足OK」くらいの気持ちでギブしてみる
これを続けると、自然と「人の喜び＝自分の喜び」になり、大きな器を持つギバーに成長しやすくなります。
- 「与える」ことを習慣にする
器が大きい人は、「人のために動く」ことが特別なことではなく、日常の一部 になっています。
例えば、
挨拶やお礼をちょっと丁寧にする
困っている人に自然に声をかける
SNSで誰かの活動を応援する（シェア・いいねなど）
このような「小さなギブ」を毎日続けることで、与えることが当たり前になっていきます。
- 「自分が満たされている」状態を作る
「ギバー」になろうとしても、自分に余裕がなければ与えることは難しい ですよね。だからこそ、まずは自分の精神的・経済的な安定を作ることが大事。
好きなことをする時間を確保する
健康的な生活習慣を持つ（運動・睡眠・食事）
経済的に無理なく与えられる範囲を把握する
- 「競争」と「貢献」のバランスを取る
確かに、「ギバー」は競争心が少ないかもしれません。でも、社会では競争も必要な場面があります。だからこそ、
「人と争う」のではなく、「自分を成長させる競争」にする
競争を「誰かのため」に活かせるように考える（自分が成功したら、誰にどう貢献できるか？）
これを意識すると、器の大きさを保ちながらも成長を続けられるはずです。
結論：少しずつ、できることから
いきなり「器の大きいギバー」にはなれません。でも、小さなギブを積み重ねることで、自然とその方向に進んでいく ものです。
まずは「今日、誰かのために何かひとつできること」を考えてみるのはどうでしょう？
器が大きければいいんだ！？その為に何をどうすれば良いか発言者に突き詰めて聞いてみても、これが正解ですという明確な導きは絶対に提示できないのです。
そこで、未来創造塾的にアドバイスをするなら以下の方法になります。
まず器を大きくしなくてはいけない！
器を大きくしたいなら喜びやポジティブを念に刻んで自分の人生にしなければいけない！
その為には未来創造塾へ入塾して指導を受けなければならない！
その上で相手を正しく見極める目を身に付けて本物のギバーとして多くを与える人として活動すればいいのです。
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ギバーへの道：慎重かつ確実に
この取り組みは即効性がありませんが、確実にテイカーやマッチャ―を抜き去り、最終的には断トツで１位に躍り出ることになります。これは大自然のルールといっても過言ではありません。
注意すべき点
一つ注意しなければならないことは、ギバーになりたいと「今の状態から与えるを実践」しても本物のギバーにはなれません。下手をすると、身ぐるみ剝がされて終わる可能性があります。これは間違いなくテイカーの餌食となり、惨めな結果に終わります。結果として、ギバーを諦めてしまうことに成り兼ねません。
ギバーの失敗とポジティブな心
今、世の中で活躍するギバーでも必ず失敗があります。それでも平気な顔でギバーを通せるポジティブな心を持っていなければ、二度とギバーになりたいとは思わなくなるでしょう。
本物のギバーになるために
もう一度言います！そのままでギバーになることは無理です。無理して与えても、その時点で後悔するだけです。
与えても与えても見返りを求めない器の大きい人物。そこに行き着くまでが成功の道だと言えるでしょう！
それでは本日はここまで！
次週は「自分の中に毒を持て」岡本太郎著：あなたは常識を捨てられるか？を考察していきたいと思います。
それではさようなら
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