皆さんこんにちは、ミライジンです。
前回、ヴァジム・ゼラントシリーズ第二弾「超スピリチュアルな夢実現/幸福獲得法」①を考察しました。今回はその②ということで、内容をさらに深掘りしていきたいと思います。
何度もお伝えしている通り、著書を解明し、批判的な立場で内容を掘り下げる意図は一切ありません。
というのも、私が指導・提唱する自己啓発はジャンルがそもそも違いますし、指導内容もほとんど異なります。なので、比較対象ではないという観点から考察していきますので、その視点で見ていただけると幸いです。
とはいえ、ヴァジム・ゼラント氏の著書は依然として理解が難しいです。読者の皆様は恐らく何となく分かったつもりなのか、もしくは理解できない部分をスルーしている場面が多いかと思われます。
その辺りを明確にし、理論から正確に理解しないと上手くいかないと思いますので、トランサーフィンを忠実に人生に取り入れたいという方々の手助けになると思います。
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本書で一番重要なキーワード「振り子」について再考察
前回の考察では未来創造塾の解釈する「振り子」の正体は悪魔（悪）と位置づけました。しかし、本書では大自然の法則的？な解釈をすると矛盾が生じることが判明しましたので、修正致します。
もし振り子の正体が悪魔（悪）とした場合、98％が既に悪魔の支配下にあり平衡力という観点からすると超アンバランスとなり成立しないことになります。しかし、長い目で見るとこの不均等を正常化する目的で地球の浄化作用が起こり人類の淘汰が始まっているとの見方もあります。
では、本来の平衡機）（振り子）が大自然の法則に組み込まれていたとしよう。振り子は善と悪でも発生するはずなので悪魔から98％支配されるという事態になる前に平衡が起動し善と悪のバランスが保たれる筈です。
ということは、振り子（平衡力）は大自然の法則＝ルールに組み込まれている訳ではないことになります。こうして現実と照らし合わせてみて説明がつかないということは真実ではないということです。
そうなると振り子はそもそも存在しないか？それとも別の何かが当てはまるのだろうか？
もう一度本書を読み直して重要な部分を抽出してみると、振り子の影響を次の様に表現している。
「振り子に屈してはいけない」
「あなたがやらなければいけないことは意識してゲームのルールを破ること
自分と闘うと振り子にエネルギーを与えるだけだ」
この言葉をみると、振り子というシステムがありその仕組みの中で人間が闘いを挑み、振り子の方が力を持ち自分が弱い立場に陥ることもあるという。悪魔＝悪でもなく大自然の法則でもなく、全ての人類に組み込まれている仕組みとは一体何だ⁉
それはもう、一人一人の人間の中にあるものといえば一つしかありません。しかも振り子のように人の内面や外界で即現象として現れてくるもの。
それは未来創造塾の示す魂（生命体）の仕組みなら上手く説明が付きます。
振り子の正体は人間生命体の仕組みそのもの
大自然の法則をそのまま維持して成功者と失敗者が同時に存在し、しかも不均等になるただ一つの仕組みは、一人一人の人間の中に振り子が存在する。しかも外的意図と帳尻が合うという合理的な説明が付く方法があります。
トランサーフィンでいう振り子の原理で「過度のポテンシャル」＝求める（欲求・プラス思考・願望）が発生すると、潜在意識（深層）ではどう反応するかというと、自分には求めている事が不足している若しくは無いと認識する。
現実は潜在意識が創造しているので上記の”求めている事が不足している若しくは無い”状態を作りだすよう大自然の法則に要求する。
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大自然の法則は要求したものを依頼者＝あなたに創造して返す。
つまり、あなたの要求は100％応えたことになり平衡力として成り立つ。このことを分り易く解説するために某宗教の信者を例に説明してみる。
教団側：この教団の教祖様はキリストの生まれ変わりなんですよ！元々全ては神様のものだったので、お布施をしてキリスト様へお戻しすれば原罪を減らしてくれますよ。
信者側：「そうなんですね、それはありがたい」でも原罪を抱えたまま死んだらどうなるのですか？
教団側：「ああ、それは大変なことになりますよ」「原罪を抱えたままこの世を終えた場合、必ず地獄へ落されます」「でも、どんどんお布施をすればあなただけではなく家族全員天国へ行けますよ！」
信者側：「それは素晴らしい！」ではもっともっと一生懸命献金して原罪を減らして貰おう。そして家族全員で天国へ行ける切符を手に入れるのだ。そうだ友達の家族もこの地域の人も全員天国へ連れて行こう。
教団側：「信者様、素晴らしい！あなたの階級が３ランク上がりました。今度の全国大会で皆さんの前で表彰されますよ！この際もっと上を目指されたら如何ですか？」
信者側：「そうしたら家も土地も財産も全部現金に換えてお布施して神に捧げます！」ようしこれで後２ランク上の階級に上がって地位と名誉と知名は最上級に上がるのだ。
２年後の現実：
普通のレベルの生活を維持する経済基盤も失い、大事な財産を全て失い家族崩壊し子供達も家を出て行った。親戚関係や友人関係も全て失う。地元では大きな話題となり一切関わるなとの噂が流れ有名な話題として注目される。
しかし、献金した本人達は一切後悔したり反省することもなく、満足していた。この状況に陥っても教え通り命がけで献金しようとする。傍から見ると不幸のどん底に陥って見えるが、当事者は原罪から家族や親せき丸ごと救えて天国へ行けると信じ切っている。
（同類の例として、9.11で世界貿易センターに突っ込んだテロリストは聖戦の為に死んだら天国へ行けると洗脳されたらしい「イスラム原理主義」アルカイダ）
この例は実話であり”求めた分失うという現象が説明できます。
意識の世界⇒＋プラスが求める＝家族全員で天国に行きたい！
潜在意識 ⇒ーマイナス＝家族全員に天国には行けないという念を刻む
家族全員に天国はないという念は裏を返せば、”この家は地獄だ”という最悪の念を刻刻ませ現実として創造する。これで念というエネルギーと現実が平衡という振り子のシステムが成立し、振り子にから抜け出すということも説明が出来るようになりました。
宗教絡みといえば近年、元首相が暗殺されるという事件が記憶に新しい。刻んだ念が強ければ強い程、創造される現実は強烈に具現化されます。
ネガフィルムの書換えと念の書換えの違い
トランサーフィンでは、人間の本質は変えてはいけないと説きます。その代わり未来を変え起こり得る結末を変える事を目的にしています。これについて率直な意見を云わせて貰います。
願望を叶える、目的を果たすという意味ではトランサーフィンは素晴らしいメソッドかもしれません。もし仮に好きな相手と良い感じになれたとします。でもそのシーンはどうでしょう？目の前に上程される映画は24時間撮影と同時に上映され続けます。
上辺だけ取り繕っても目の前の彼女はあなたの本質をじーっと観察しています。何となくいい雰囲気になれたとしても、次に問われるのはあなたの器（本質）なのです。
トランサーフィンではそこを「そうなったフリをする」事でイメージを定着させるというメソッドになります。三つ編みだけでなく、それらしく振る舞うことで自分を騙して定着させる作戦です。
そこで薄っぺらい人間性が捲れて（めくれて）メッキが剥がれたとしましょう。あなたは早かれ遅かれフラれます。あの時こうしておけばとか、こう言えば良かったと後悔します。そして次回欠点だった部分は修正します。
でもその原因が、あなたが詰まらない人間だったとします。「あなたと一緒に居ても面白くない！」
これはトランサーフィンで面白い人
自分がもっと魅力的で大人な人間だったらな
そこで登場するのは未来創造塾の指導です。未来創造塾で恋愛指導する場合、行う事は人間的魅力（器）を最大限成長させ恋愛に必須な要素を全部兼ね備える指導を行います。今回は分かり易く簡単な表現を使います。例えば対象を男性として一部を紹介します。
自信満々…女性は一般的に頼りがいのある男性を求めます。自信のない男性は恋愛対象外とされ
るケースが多いのもそのためです。
喜ぶ力……一緒に居て楽しいと思われなければお付き合いにも発展しません。
楽しむ力…何かに特別興味を感じたり生き甲斐を感じる力がなければ興味も持たれません。楽
しませる力…自分が楽しくだけでなく楽しませる力も必要です。
清潔感……内面から滲み出る爽やかさや清々しさ、心根から伝わる清潔感は人柄をよく表してい
る。勿論衛生的に清潔を保つことが一番重要。
優しさ……自己中心的な威圧的な態度ではなく精神的余裕から生まれる人を思う力が優しさ。
会話力……お付き合いで大事な「間」を常に一定に保てる会話力は最重要な恋愛要素。
愛情力……最近、魂がある人と無い人という括りが話題になりましたが、愛のある人と無い人が
います。
恋愛力……恋愛におけるセオリーに基づいた接し方（テクニック）で唯一意識して身に付けるも
の。
こうした通常では成し遂げられない、無意識の奥の世界に踏み込み自力で魂を磨き、器を大きくして人間的魅力を最大限伸ばしていきます。
もし仮に修正すべき問題があればその時点で内面を変えていけばいいのです。なので失敗するということは極力なくなります。但し、個人的に人間性が成長するまでの時間差があるだけです。
トランサーフィンで感じたもう一つの限界
人間性を変えずに現象を変えるという画期的なメソッドを提唱した今回のシリーズでもう一つの限界値が見えてきたのでお伝えさせて頂きます。それは人生という映画を製作しているのは一体誰か？とその本質はやはり無意識の世界という共通認識。
トランサーフィンでは無意識の意志決定が人生の台本を作成しその台本に基づいて全ての役者は演技をしていると説いている。あなたは演出家であり、気に入る場面にするために「三つ編み」を使って理想の場面を創造しようと試みます。
更に過剰ポテンシャルにならないよう心掛けテクニックで何とかしようとします。
そもそもその台本製作者が24時間台本を書き続けている事（睡眠中も）
それに対して「三つ編み」を稼働している時間が短すぎるのです。これは大きな河のほとりでちゃぽちゃぽ川の水をかき回しているだけの行為なのです。
しかも、人生に於いて現実活動をしている時間帯にトランサーフィンを実用化する余裕がありますか？ということなんです。実際映画はどんどん上映されて人は流れているのに意図が働くのか？ということです。
未来創造塾では念を書換え習慣化する時間帯は、起床後数十分と就寝前数十分で、日中は一切なにもしません。というは日中は意識の世界が働くので無意識の世界は変えられないから何もしないのです。
後は、出たとこ勝負の自分にお任せなんです。念の刻みが習慣化して観念に自動的にポジティブを刻めるようになれば後は自動化でポジティブな念を刻んでくれるからです。そして、刻んだ念は確実に台本を書換え、自分が目指す場所へ連れていってくれるのです。
トランサーフィンの利点と欠点
トランサーフィンの利点としては、自己啓発の中で特出した利点を見出します。その理由の一つとして、意識の世界での「求める」という行為から無意識を操るという視点を与えてくれたこと。三つ編みと呼吸法等以外は意識のもっていき方ですが、画期的なメソッドだと思います。
過去の自己啓発を色々と探ってはきましたが、結局無意識の世界を変えられる可能性を感じられませんでした。例えば最近露出の多い「アファメーション」というメソッドがあります。
アファメーションとは、ポジティブな言葉を繰り返し唱えることで、潜在意識に働きかけ、自己肯定感を高め目標達成を促す心理的メソッドです。現在形や肯定的な言葉で具体的に表現し、毎日繰り返すことが重要です。高齢化やストレス軽減、行動の習慣化に役立つとされ、科学的にも神経可塑性や注意のフォーカス（RAS活性化）の面で効果が示唆されています。ただし、言葉だけでなく行動を伴わせることが不可欠で、即効性を期待せず長期的な習慣化が鍵となります。目標達成や自己成長のサポートとして、簡潔で肯定的な言葉を習慣化することが推奨されます。
アファメーションのメソッドはご覧の通り、潜在意識に意識して言葉を唱えることです。
例えば、仕事の目標を達成したい場合、「成功したい」ではなく「目標の売上を達成している」と潜在意識に書き込もうとします。しかし、「成功したい」は完璧な求めになってしまいます。
そのため、「売上を達成している」と繰り返しますが、本音の自分＝潜在意識は誤魔化せません。現実は「売上が全然足りていない」という真実を同時に刻むのです。
人は簡単に騙せても、自分自身は絶対に騙せません
するとどうなるのか？「現実は売上が無いのに満足している自分を創造する」これは非常に危険な行為であるという知識も認識も無いのです。
これは宗教や洗脳の世界でやっている人を騙す手法と一緒です。全財産を失って家庭崩壊しても、子供に反対されても幸福だと思い込んでいる目覚めない自分を創造しているのです。
その点、トランサーフィンは意識の世界から引き離し、成功しているセルフィルムを胸椎T6付近にイメージングするという全く新しいメソッドに進化させました。（胸椎T6が台本のフィルムを撮影する場所かどうかはさておき）
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トランサーフィンの欠点
トランサーフィンの中でも意識の世界に踏み込んでいる手法が見受けられます。その一つが「重要性を捨て去る」という内容です。これは緊張状態を回避するための方法として紹介されていますが、無理があります。
精神的緊張状態にある人は、抱えている局面に対して自信が無い、若しくは不安なのです。しかし、絶対に成功させなくてはいけないという条件付きです。大勢の人が注目する中で相手を納得させる発表をしなければいけない場面です。
この状態で重要性を捨て去るというのは中々できるものではありません。例えば、忘れたいトラウマがあり度々込み上げてしまう。このネガティブに振り回されたくないから意識の世界から消し去る。しかし、重要性を捨てようとすればする程、トラウマにエネルギーを与えてしまい二重三重の心の傷へ成長させてしまいます。
忘れたくても世の中にはセンシティブなニュースに溢れており、トラウマを呼び起こすトリガーは腐る程あります。実は避けようとすればするほど引き寄せてしまう。これは意識の世界にマイナス（ネガティブ）を生み出すと本体（本音＝念）に二重のマイナスを刻んでしまうからです。
未来創造塾では「意識の世界は一切いじってはいけない」と指導しています。意識の世界は腹の底から込み上げてくる自然なポジティブエネルギーがプラス思考を生み出します。そこから意図的な思考を基に試みを行います。
そうはいっても、トランサーフィンは進歩したメソッドであることは変わりません。
トランサーフィンをもっと有効的に実践する方法
勝手な解釈ですが、少し工夫するとトランサーフィンはもっと有効的な活用方法があります。開発者には申し訳ありませんが、この方が良い結果を導き出せると思い記載させて頂きます。
宇宙・大自然の法則から全てのものは２つ存在する事になっています。上があるなら下、右があるなら左と。そして人間の臓器も全て２つで一つとして存在します。目・耳・鼻・口（上顎と下顎）・心臓（右心房・左心房）・胃も胃体部と胃底部に分かれる。
人間を横から見た図があるとして丁度中心を縦から真っすぐ線を引いたとします。前方は未来・後方は過去を表します。自信を失うことが多い生き方（生きざま）を抱える人は背中にダメージを受けて丸くなっていきます。いわゆる猫背になります。
逆に自信に満ち溢れた人生を歩む人は立ち姿は胸を張り堂々と真っすぐになっていきます。
トランサーフィンでは胸椎のT６の位置で未来のスライドをイメージして潜在意識（念）にイメージに沿った結末を植え付けていくとされます。（右図参照）
なので未来創造塾的観点から見ると過去のデータに未来の記録を書き込んでいることになります。しかも、その記録方法が画像イメージ（フィルム）で無機質なものになります。
そこで胸椎T6を意識してスライドをイメージするならT6の表側を同時に意識した方が良い結果が出る可能性があります。何故ならエネルギーの流れからすると表の方が全身に行き渡り易いからです。
実はもっと良いトランサーフィン活用方法があるんですが、本家大元を無視して勝手な事はいうものではありませんので差し控えさせて頂きます。
という訳で今回の考察は終わります。一応検証の基準は現実に答えとして出せるか？という事が一番重要となります。その理由は「真実は実証してこそ真理なり」と説いたフランシス・ベーコンの言葉です。
医学でも、物地・化学の世界でも、必ず裏付けがあり誰でも証明されなければ真実とは認められません。宗教や自己啓発の世界では真実は存在しません。トランサーフィンでは「このメソッドを実践して答えが出ても出なくても良い事」だと説いています。
この辺りが胡散臭いと言われる所以なのだと思います。実際、信じ切ってこれは凄い！本物だよと言っている本人に対して答えが出ていない事が多いのが事実です。でも、某宗教の件でも結果が出なくても出ていると満足するシステムを創造すれば永遠に思い込むことが可能なのも真実なのです。
こうした目には見えない世界は各々が信じ込むことで他者・団体は偽物だとすることで団結力を生むことも信仰を強くする要因になります。トランサーフィンは宗教ではありませんが、信じる信じないの領域となると全く同じテーブルに着いてしまうという魔訶不識な世界でもあります。
今回の検証はここまでです。後は皆さん其々が感じ取って判断して貰えればいいと思います。
2024年、今回のブログを持って最後の投稿になります。2025年の第一弾は予告なしで出たとこ勝負でテーマを決めたいと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。
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